ステージには、Roland A90が設置されていて、後ろには音源としてKORG SG1D(タブロウ・ヴィヴァン
時代のメインキーボード!なんだか懐かしく思えます)が立て掛けてありました。
eggsiteの看板の下辺りに緑の葉と赤いリボンでの大っきなリースが飾られていて、下手側には山石さん
の顔の巨大ポスター。そこには“After Christmas”の文字。
日付的にはもう過ぎてしまっているけれど、ここの中だけは今日こそがクリスマス!
7時を10分ほど過ぎた頃、クリスマスっぽいピアノのSEが流れ、山石さんが登場。
スタンドマイクにて『届かない冬の日』『自由の向こう側』『September Song』と続けて歌うと静か
だった場内が拍手の音でいっぱいになりました。
キーボードの方へ移動しMCへ。
「今日は師走の慌ただしい仕事納めの日にわざわざ私のライブに足を運んで頂いて感謝で胸がいっぱい
です。今日は笑いはなし。珍しく神妙な気持ちでライブをしようと…みんなをシーンとさせようかと」
と言いながらも客席はクスクス。
ここでひょいっと出てきて、スタンドマイクと譜面台を下げると場内から拍手が。
おかげさまで山石さんの顔がよく見えるようになりました。(^^)
「レパートリーの中に冬の歌とクリスマスソングと心が寒くなる歌が多くて、今日は冬の歌とクリスマス
ソングを歌わせて頂こうかと思ってます。みんな心の忘年会をして頂きたい。私の歌をBGMにしながら心
静かに…。毎年この時期にライブをやってますが、1年間の歌い納めといいましょうか。あと大切なこと
が一つ。まだクリスマスなのでよろしく!」
しっとりと『冬だけが終わらない』を歌い終えると、ライトがオレンジ系の暖かな色に変わり、
『Say Good-bye』この歌は何故かとても懐かしく思えました。
-MC-
「年に1回、クリスマスの時期になると1年間よくやったなと、ご苦労様という意味もクリスマスには込め
られているような気がして…。クリスマスソングは年1回しか歌わないので、こんなに作っちゃってどう
すんのよってかんじで、今日歌うしかないわけで、今日クリスマスじゃないとか言うと歌う日がないわけ
で…メリークリスマス!(客席沸く!)ここから4曲続けてクリスマスソングを歌いますので、皆さんの
心の中のクリスマスのページを紐解いて、皆さんにとって忘れられないクリスマスを思い出しながら聞い
て下さい。」
『一人で聞くChristmas Song』は聞いているとなんだか辛くなりますね…べつに実体験があるわけでは
ないのだけれど。
Keyの音がちょっと激しくなって、『Urban Noels』。
続いて厳かなSEから始まる『Private Noels』そして『あなただけのHolly Night』。
-MC-
「最近ライブをやっていると、こちらが盛り上げているようで実は皆さんからクリスマス気分を頂いてる
気がしてます。お客さん側のウキウキしたり寂しかったりするクリスマスに対する思いが、それぞれの気
持ちがじわ〜っと伝わってきて、そうするとこちら側がクリスマスな気分になるんですよ。演奏しながら
皆さんからクリスマス気分を頂いてると思っています。クリスマスをどうもありがとう。(笑)
さっきも言いましたが、クリスマスというのは1年間よくやったなと、ご苦労様と自分に言って、それぞれ
の心の小さな痛みを和らげる日にしたらいいかなと…少しでも皆さんの心が温かくなればいいなと思って
ます。クリスマスソングまだまだあります。(客席爆笑)そんな思いを込めて、今度はちょっと心温まる
曲をお送りしたいと思います」
スタンドマイクにて『君のドアをノックする』やはりこの曲は感動します。
Keyへ移動してからの『舞い降りたHoly Night』はギターやドラムの音も有り、ライトも一斉に明るく
なってなんだか楽しい雰囲気。
最後のサビの繰り返しがオリジナルと違っていたので、おっ!と思っていたのですが、コーラスパートを
歌っていたのでしょうか。
そして、心温まる曲といえば『The Sacred Song』じっくりと聞かせてくれました。
-MC-
「この1年間、月一ライブをやってきて、いろんなライブがあったなというかんじで、ソロやデュオや
バンドとかちょっと変わった企画もやっちゃって。来年以降どういう活動するのかわかりませんが、
そういうものが積み重なって、もっと私のらしさみたいなものが出来ていったらいいなと思ってます。
でもクリスマスライブだと言い張っているこのライブは続けて行こうと思っています。皆さん忙しいと
は思いますけど、暮れのライブには一味違う気分でまた来て頂けたらと思います。1年間応援してくれて
ありがとうございました。感謝を込めて…」
力の入った歌い方の『ここに立てば星は輝く』でしたが、高いところがちょっと辛そうでしたね。
<Enc1>
いかにもクリスマスらしい曲(笑)のSEが流れ、衣装替えをした山石さんが登場。
恒例のプレゼント配り〜ということで、客席に下りてプレゼントを配り歩く山石さん。
今年はカレンダーを作ったということで、2003年の前半年分をプレゼント。
「後半年分は4月8日に売ろうかなと。大阪KNAVEでのライブが決まってます!4月8日は祝日ですので(笑)
皆さんに大阪まで来て頂いて…」と言ったところ客席から「え〜!」という大ブーイングが…。
慌てた山石さん「じゃあ配ろう」と言っていたけれど本当ですか?(笑)
そして「皆さんと一緒にクリスマスソングを歌うという恒例行事がある」と言って『Christmas Card』。
エンディングのみんなで歌うところ(コーラス)は、客席のみんながちゃ〜んとハモっていましたね。
続いてしっとりじっくり歌い上げた『Silent & Holy』から『諸人こぞりて』のフレーズをピアノで弾き
つつ「メリークリスマス」と囁くように言って終了となりました。
『White Christmas』のSEが流れる中ステージを後にした山石さんの後姿を見送りながら、これで今年の
クリスマスが終わったんだな…と思いました。
<Enc2>
-MC-
「今年は月一ライブをやったおかげで今まで以上にみんなには世話になったなぁ(笑)という気がして
ます。その分、来年以降もみんなの期待に応えるように頑張らにゃいかんと、心してこの暮れを乗り越え
て、1月からまた頑張っていこうと思っています。去年今年とインターネットやいろんな事件やワールド
カップもあり、僕等は世界と少しづつ繋がり、東アジアの一員だということを強く認識した1年だったと
思います。来年が皆さんにとって、この世界にとって少しでもよい年になればと思います。」
ゆっくりと心に染み入るような『浅い夢』を歌い終えると、「良い年をお迎えください。今日は本当に
ありがとうございました」と一言述べ、ステージの前へ出てきて深々とお辞儀をする山石さんに客席から
大きな拍手が送られました。
終演は9時を10分くらい過ぎた頃でしょうか。
今年のクリスマスライブは山石さんが言っていたように、心の中でこの1年間を振り返り、今までの色々
なクリスマスを思い出しながら、心静かに過ぎて行ったような気がします。
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