2003.9.10 名古屋 THE BOTTOM LINE
Reported By 唄子

Photo: レポート作成者の唄子さんと開演前に記念撮影
(ファンクラブ 「石の会」の企画として会員からレポーターを募集しました)









この日のLIVEはいつもと何かが違った。
どの曲もその歌の世界がヴィジュアル化され頭の中を駆け巡ったLIVEだった。
耳で感じ、目で感じ、そして心で感じた。また一つ、音楽の意味を知った。
何だかドキュメンタリー番組の様な始まりですいません(陳謝)ここからはラフに参ります。

さてさて、今回はかなり気合いの入った準備を整えてきているという事でLIVEへの期待も自ずと
高まりました。
知ってか知らずか開演前の客席の空気もいつもとは少し違って静かな気配。
無意識にその緊張が伝わったのか、開演の合図と共に何故か武者震いを覚えた私でした。
「今日は何か違うぞ!」

SEが流れ米川さんが、田坂さんが、永井さんが各々スタンバイ。
3人の姿からもじわじわと「やる気」が伝わってきます。
3人に一歩遅れて山石さんがゆっくり現れると、客席の空気はグッと引き締まる。
ステージと客席の互いのエネルギーが一つになり最高点に達した所で心地好く1曲目のイントロが
耳に飛び込んできました。
それはずっしりと重く、力強さを感じずにはいられない一音一音。
その音達を優しく包み込む言葉の一言一言。
かみ締めるように丁寧に大切に歌い上げる山石さんの姿に、今日の全てを悟った気がしました。
【ここに立てば星は輝く】【T-TOWN】【Slow Night Play】

MCを挟んで演奏されたオープニング4曲は私も長年耳にしてきた曲でしたが、今迄とは違う新しい
印象を私に与えてくれました。
6月大阪では勢いのあるオープニングを見せつけたこの4人。
その違いにどこかしら余裕を感じます。

【Puzzle】【Stevie】【とても子供だった】【Mistress】【Another Door】

疾走感のある曲をじっくり聴かせた後は、永井さんとのDUO作品バンドヴァージョンのお披露目と
山石さんお得意の(?)手痛い恋愛の曲が中盤を彩りました。
本日の目玉商品、皆さんの反応はいかに…。『ブー』だったり『へぇ〜』だったりとすっかり場の
緊張をほぐしてくれて有難う、山石さん!
【Odd or Even】【又、雨が降り出した】【Visitorは御機嫌】【Peninsulaの翼】

Enc.1【Last Chance】【Urban Spirits】
「それでは山石、行かせて頂きます m(_ _)m」
後半はこの言葉で一気にヴォルテージも上昇!! 定番のアップテンポナンバーに米川さんのギター
も唸る唸る、山石さんの汗も降る降る。ドラムは騒ぐ、ベースも謳う。
これ迄のバンドヴァージョンの中でも最高のステージングだと言っても過言ではないと私は断言
します。あぁ山石さんに存分に暴れられる空間を! (懇願)

Enc.2【September Song】
この日忘れてならない思いがもう一つ。興奮冷めやらぬ中、9.11から丸2年が経とうというタイム
リーなこの日にやはりこのメッセージは届けられました。
日本の中ではこうして自由に音楽を楽しむ事が出来ます。しかしこれは決して当たり前の事では
なく、大切な喜びとして認識すべき事柄です。
まだまだ世界は拡くて未知。それでも世界は確実に動いています。
どこに向かってかは誰にも分かりません。それぞれの祈りがそれぞれの所に届きますように。
たまには夜空を見上げ月を眺めてみる位の余裕があってもいいよね。

−エピローグ :『Y's Factoryも25回目かぁ』−
名古屋の終演後はいつも慌ただしく人が去っていくので、仕方なくポツ〜ンと連れと二人で余韻に
浸りながら考えました。
この日改めてY's Factoryの手応えを感じこの数字を見てふと思ったのですが、東名阪を飛び回る
中で唯一名古屋だけはここBOTTOMLINEをずっと離れないでいるんですよね。
ソロ、DUO、バンドと全ての山石ワールドを受け入れてるライブハウスは今の所ここだけ。
正に“山石敬之ボトムにあり!!”なんです。これってトリビア?
そして来年も又、新しい足跡を記す為に山石敬之は名古屋に、BOTTOM LINEにやってくるのである…
よね、山石さん! さあ皆も山石さんとの記念写真に納まりにボトムに集合だ!? おそまつ。


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