2003.12.5 渋谷 TAKE OFF 7
Reported By Hisako Akino

Photo: レポート作成者のHisaさんと開演前に記念撮影
(ファンクラブ 「石の会」の企画として会員からレポーターを募集しました)









渋谷の公園通りから、パルコの角を曲がり少し歩くとTake Off 7に辿りつきました。

東京では久しぶりのバンド・バージョン。
黒地に白っぽい色で柄が入ったジャケットとパンツで山石さん登場。
オープニングの『ここに立てば星は輝く』では、場内を見渡すかのように視線を動かしながら
歌っていました。

そして2曲目で、いきなり立ち上がって『Trial Run』。
そのままドラムソロへと続き、早々とメンバー紹介。
(ドラムソロの間に、お茶で喉を潤す山石さんの姿あり)
「On drums,田坂圭治郎!」
続いて、ベースの音が聞こえてきました。
「On bass,永井敏己!」
そして、ギターの音が。
「On guitar,米川英之!」

次のナンバー『Odd or Even』では山石さん、ショルダーキーボードでステージ前方へ。
客席は、もうノリノリ♪
続いてのナンバー『又、雨が降り出した』もショルダーキーボードで演奏、山石さん、凄い汗でした。

ここで、MC。
Take Off 7で以前に、他の方のバックで出演されたそうですが、その時のことは、あまり覚えて
いらっしゃらないそうです。
Take Off 7を「ロックの香りがする」と表現されていました。
そして、くんくんと匂いを嗅いでいらっしゃいました(^^;
「場所が変わると、違って見えるでしょ?」と客席に問いかけてみたり。
今夜もまた天候の話題に触れ、「朝起きたら、どんより。でも冬らしい」
日中から夕方にかけて、都内は時折雨が降っていたのですが、開演前には降り止んだので、
ホッとされたようです。

12月なので「今年は、どんな年だったか」ということをメンバー御三方に、直撃インタビュー。
米川さんは「別に、なんとなく年が過ぎた」そうです。
山石さん「忙しくない時は、お魚さんと忙しくするんでしょ?」と、すかさず突っ込み(^^)
お髭のおじさんこと、永井さんは「演奏活動的には変わり無く。今年、大台にのりましてね。周りの
人から指さされるような...」
田坂さんは「今年は喧嘩をしなかった」
#これは、「山石さんと」ってことですね。
山石さん「今日終わってから喧嘩するかも」と、突っ込んでいらっしゃいましたが、終演後、どうだった
のでしょう?(^^;


田坂さんのアルバム『Drum-able Rights』(2003.6.30発売)が発売になってから初めて東京での
Y's Factoryご出演ということで、客席に「買った・買ってない」のアンケートをとっていらっしゃい
ました。
山石さんもアルバムの中で歌っていらっしゃいますので、まだ持ってない方は是非にライブ会場で
手に取ってみて下さいね。

そのアルバムの中の曲である『Forever』、続いて、永井さんとのデュオ・アルバムの中から
『Stevie』が歌われました。

山石さん、運転していて、ふと思ったことがあるそうです。
それは、曲の中の「登場人物は普通の人」であるということ。
「火事で子供が取り残されて、水をかぶって助けに...」とか、「俺はカレーライス100杯食えるんだぜ!」
とか、そういうのは無いなって思ったそうです。

「次の1曲は、目は私を見ずに。皆さんの中のキュンとする思い出を紐といて下さい」と、前置きされて
始まったのは『秋の悪戯』でした。
表面は、ほのぼの。実は、ドロドロな曲なのだそうです。

それから『Peninsulaの翼』、『Puzzle』と続きました。

11月になってから、左を見ても、右を見ても、上を見ても、下を見ても、ズボンの中を見ても(ぇ?)
風邪をひいている方が周りにいらっしゃるそうです。
感染するかと覚悟していらっしゃったそうですが、今のところは大丈夫とのことでした。
「手洗い・うがい・ビタミン」は大切ですね。

次回12月26日、代官山でのY's Factoryの宣伝をここで。
「皆さんのお忙しい年末の金曜日、仕事納めの日でしょうか」
弾き語りで、どっぷりクリスマスだそうです。(ワクワク♪)
「俺とクリスマスって、どうなのかなって気もしますけど...」
「どうぞ24日と25日は、なんかスィートなクリスマスを過ごしやがれ!」
ここで、場内は大爆笑していました。

「そして26日にですね、もし苦いクリスマスを過ごした方は...そういう人ばっかでも困るんですけど...
ちょっとビターなクリスマス・ナイトを私と過ごしませんか?」
ちょっと照れたような表情を見せつつも、しっかりと宣伝していらっしゃいました((^^))

このあと、お待ちかねの4曲の登場です。
「珍しく、私のホームページで...あ、ライブでも言っちゃったんだ」
そう、バンド・バージョンで初めてイセリナ・シリーズ4曲をやるということは、前回の大阪でのライブ
で告知済みでした。
登場人物の男性は画家を目指し、女性はダンサー。そんな二人が出会い、別れるというストーリー
の4曲です。
外国人の設定を取っていますが、N.Y.でも錦糸町でも...イーストリバーは荒川でも良いらしいです(^^;
「ストーリーをしっかり追って欲しい。皆さんの中に映画のようなストーリーが見えてきたらいいな」

『Late Show』『Last Chance』に続いて、『Summer Season』はショルダーキーボードにセンター
マイクで。
『Good-bye Iserina』の時、山石さんの目は赤くなっていて顔はぐしょぐしょに濡れていました。

メンバーがステージを降りたあとも、1本の映画を見終わったかのような余韻が残っていました。

アンコールは、『無邪気な関係』、『Urban Spirits』とノリノリなナンバーが続き、客席も熱気
ムンムン。
山石さんのお召し物は、黒い網のようなスケスケシャツに、リボンを結び上げたようなパンツ。
緑色のタオルを客席に投げて、去って行かれました。

2度目のアンコールで、もう一度メンバー紹介をされ、本日再発売になったアルバム『贈り損ねた花束』
についてお話されていました。
元はテープだったので音質はあまり良く無いけれど、これ以上ないくらい、精魂傾けて作ったアルバム
だそうです。

そしてラスト・ナンバーは、「自分を押して前へ進ませてくれる曲」という、『処女航海』でした。

曲が終わり、両手の拳を上げて「ありがとうございました」とご挨拶。
ご自身で拍手をされ、ステージを後にされたその表情は、とてもにこやかで満足そうでした(^^)

とても良いものを見ることが出来た渋谷の夜でした。
次回の弾き語りライブも、今からとても待ち遠しいです。


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