2004.3.10 渋谷 TAKE OFF 7











わくわくドキドキするようなSEが流れ、メンバーが順にステージへ。
最後に登場した山石さんがキーボードの所へは行かず、ショルキーを手にすると場内から歓声が上がり、
そのまま客席は総立ちに。
最初の曲は、4声コーラスという意外な始まり方をした『Artists』。おおっカッコイイぞ!
いきなりのショルキーと大口開けて歌う姿は気合充分。
さらにハンドマイクで動き回りながらノリノリで『Last Chance』。
うなりまくるギターと照明も曲に合わせてピカピカクルクル!
しょっぱなからもの凄い盛り上がりでした。

山石さんが「すでに息が上がってしまいました。どうぞ皆さんお座り下さい。今日は非常に意気込んで
来てまして、夕べから緊張しっぱなしというかテンションが高いといいましょうか…。今日終わった後、
何一つ、一滴たりとも山石が残らないくらい、すべてをふり絞ってこのステージに垂らして行きたいと
思ってます。私が一滴一滴失われていく様を(笑)その目で、耳で、確かめて帰っていただきたい」と
ご挨拶。

『Stevie』の後、このイントロは何の曲?というくらいアレンジされて始まった『Slow Night Play』。
そして『化身』と迫力満点の力強い演奏が続きました。

MCでは、新曲について「のどかだな〜平和だな〜と思えば思うほど、その逆にあるものを考えてしまう。
のどかな静かな平和な春の日と、同じこの瞬間に、地球上のどこかで民族同士や国家間の争いで実際に
人々が血を流しているという現実があまりに遠くて、逆にそっちに想いを寄せずにはいられなかった。
そんな想いで作った曲」と話していました。
その新曲『fragile』は明るくポップなかんじの曲だけど、詞はけっこうシビアというか諸々考えさせら
れるような内容でした。
そして、頭の中に絵が浮かぶようなドラマチックな『とても子供だった』。

もう一つの新曲については「この曲はわりとポッと出来た曲で、ポッと出来たのをライブですぐやると
いうのは、私としては珍しい。凄いセンチな曲を作りました。皆さん忘れられない人っていますよね?
そんな忘れられない人へ捧げるというか、その人を一緒に思い出しながらこの曲を聞いて下さい。」と
話してから、新曲の『Moon』。
イントロは流れるような、しかし力強いピアノの音。ギターの音も切なく、なんとも心にズシンと響く
曲でした。

そして、真っ赤なライトに照らされながらバラード調の『History』。
ピアノに絡むギターの音がまるで泣いているよう…。
間奏から徐々に激しくなり、ベースもムードたっぷりの音を奏で、オレンジ色に変わったライトの中で
山石さん熱唱というかんじ。最後までギターは泣いてましたね。

軽快に始まった『MAN・HA・TTAN』。
以前とは随分とアレンジが変わっていたようで、エンディングはもの凄い音のバトル!
うなりまくるギターとそれに負けじと叩いているかのような力強いドラム、流れるようなベースの音、
そして座っているのに動きが激しい山石さん。(笑)
めちゃめちゃかっこよかったです!
山石さんが久しぶりにやる「あの曲」と言っていたのはこれだったんだ〜!

山石さんがメンバー紹介をした後、上着を脱いだらバラ柄のぴったりシャツで、客席から「ひゃ〜!」
の声。(笑)
ショルキーを肩に掛けようとしていたのに、ストラップがねじれていて何やらもぞもぞ…それを見た
永井さんが場繋ぎにしゃべり出したため、客席がいきなり盛り上がっちゃって。(笑)
そのまま山石さんと永井さんのトークになったけど、牛丼話に花が咲いていておかしかったですね。
続いて米川さんとのトークでは、先日の誕生日コンサートの話題に。
田坂さんにトークを振ると、「最近びっくりした話?」となぜか話をそこへ持って行く田坂さん。
1月のFC企画で温泉に行った際、前日深夜まで散々飲んでいたのに朝食のご飯を4杯も食べていたという
山石さんにびっくりしたそうです。(笑)

そして石の日ライブの告知等をしてから次の曲に入ると客席は再び総立ちに。
楽しそうな笑顔を見せながら、『Visitorは御機嫌』『Odd or Even』『Out-Going』をあっちこっちに
忙しそうに移動しながら(笑)ノリノリで歌いまくり。
もちろん客席もノリノリ!

山石さんの「みんなと素晴らしい夜を作れてこんなに嬉しい春はありません。4月から生活が変わる方も
いるかと思いますが、どんな場所でも環境でも、与えられた中で精一杯生きるしかないと思っています。
そんな皆さんの生活に私の音楽が少しでも潤いと後押しになったらと心から思います。今日は本当にあり
がとうございました。」という言葉に続いての『処女航海』。
なんだか心にじ〜んと染み入りました。

-Enc1-
山石さんがシルバーのピカピカのシャツで登場したため、客席から「おーーー!」という声が上がり、
その意気込み?を感じたのか客席はまたも総立ちに。
レッドツェッペリン風のイントロと山石さんの絶叫(笑)から始まり、ハンドマイクで動き回りながら
『無邪気な関係』と『Urban Spirits』を歌い倒す。
客席も大盛り上がりでとにかく凄かった!汗飛び散りまくり〜〜〜激しすぎる〜〜〜〜〜!

-Enc2-
三度メンバーが登場し、山石さんが「どうもありがとう。おかげさまで良い春の夢を見させていただき
ました。いつも同じことを言っている様ですが、皆さんも心の片隅でふとした瞬間に空を見上げて他の
国の人達の苦悩や努力に想いをはせていただきたいといます。そんな気持ちを込めて最後にこの曲を」
と言ってから、じっくりと力強く歌われた『Peninsulaの翼』。
改めて心に響く良い曲だなぁと思いつつ、ライブは終了しました。

演奏が終わると、ステージの前方に出てきて深々とお辞儀をした山石さん。
ごっついライブ&“渾身のヤマイシ”しっかり見させていただきました。
帰り際に振り向いて手を高く上げガッツポーズをしていたのが印象に残りました。


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