1999.8.31 渋谷 Egg-man
Reported By Sashimi



SEの流れる中、長谷川さん、永井さんがステージに登場。ラストに、黒のスリムパンツの上に黄緑色のブラウスを出し、黒のベストを着ているけれど大きな!?リボン付きという、柄はないけどけっこう派手(^^;;; な衣装で山石さん登場。

♪潮流 〜Dance with the Century〜 ♪Cry for the Moon 新しい2曲に続いてMC。
山石 「このバンドではいろんな試みを、今までしたことないことをしてみようということで、生まれて初めてインストの曲を書いてみました。私が書くとフュージョンにはならなくて…ムード音楽かな(客席、笑)ライバルは坂本龍一(笑)」
♪ebb and flow <ピアノから始まるこの曲は、とっても綺麗で素敵な曲。映画のサントラとかに良さそうなかんじでしたね。
♪Twilight Sleep

- MC -
山石 「私はポップス、永井敏己はフュージョン、長谷川浩二はロックという3つのジャンルを融合して、どんなものが出来るかと。ここでTKYの生い立ち(!?)の話を。(客席、笑)ある意味では(TKYの)出会いの曲と言ってもいいかもしれない2曲。永井さんのこの曲本当に好きだな〜やる度に終わると、う〜んいい曲だねぇって言っちゃうような。美味しいラーメン屋を出て来たみたいなかんじ。(客席、笑)美味いよな〜って…そういうのあるでしょ〜。美味しいラーメン屋から出て来た時のあの幸せな気持ちを味合わせてあげたい(笑)」
♪行く君に宛て <永井さんのフレットレスベースがとってもいい味を出していて、山石さんの切ない歌声がこれまたとっても良いです。
♪Night View <永井さんのベース、ほんっとうに素敵。それに絡めたピアノの音色は、いつ聞いてもムードたっぷりで、まさしく夜景が目の前に浮かんでくるよう…。

- MC -
永井 「3人で曲作ったんですよ。長谷川君も曲を書き(客席大盛り上がり)でも1曲しかないんだよな〜(客席、笑)8月に入ってバタバタと山石さんから「スタジオ押さえた。レコーディングやるぞ」って電話がきて、どういうこと?って聞く暇もなくレコーディング始まっちゃったんですよ。時間がなくて2日間半だけだったけど、長谷川君叩きまくりで」
長谷川 「叩きまくりましたね〜。1日5曲。このお二方の曲ですよ〜普通1日2,3曲が限界よ」
山石 「最後に自分の曲やったじゃん」
長谷川 「そうそう、あれでヘロヘロになっちゃって。なんで最後にしたんだよ俺の曲!(客席大爆笑)どうでもよかったのか」
山石 「いや倒れるかと思って(笑)」(客席、笑)
永井 「朝までやりましたね」
長谷川 「ね〜おかげで夏休みなしですよ」
 
♪Scent of Nova に続いてもの凄いユニゾンの曲♪Dance of the Harlequin とても3人とは思えないような激しい音のバトル&百面相状態で弾きまくる山石さんの顔はおもしろ過ぎ(笑)。曲間の「パッパッ」というところではしっかり口もそうなっていたし(笑)。やたらと暴れながら弾いている姿と、指の動きも凄いけど、本当に顔で弾いているようだからつい笑みが…(^^ゞ
このあたりから、長谷川さんの譜面がエアコンの風のせいでフワフワしたり落ちたり…それを必死に押さえて演奏を続ける長谷川さんはさすがです。譜面台が壊れたのかと思いましたよ。(^^ゞ
パワフルなドラムと、永井さんのもの凄い指の動きには感心…ハードでめちゃくちゃかっこいい曲を堪能しました。
 
- MC -
山石 「新しい試みをということの中の一つで、一緒に曲を作ろうというのをやったんです。永井さんが作ったモチーフを私がこんもり膨らませて(笑)一つの形にして行くという。 TKY初めてのライブにしていきなりTシャツを作って(場内大盛り上がり)ポストカードも作った(笑)おまえら気が早いよーってかんじですが、違うんです。今日はKICK-OFF Meetingなんです。みんなでスタートの会議をしようと思って。その日のことを忘れないで欲しいんで、今日と名古屋のライブを記念して作ったんです。………買ってくれ〜〜〜!!!(場内大爆笑)サインもしちゃいました。余計なことをつい(笑)。では、永井さんとの共作の曲を……用意はいいですか?」
長谷川 「へいっ」(場内大爆笑)
♪海に降る雨 <とっても山石さんらしい曲調に永井さんのフレットレスベースが加わり、「おや!?」っと思わせるアレンジもありましたね。
そして嬉しそうな笑顔(^0^)で歌い出す山石さん。♪T-Town ♪化身 と持ち歌はお得意ってかんじで暴れていましたね(笑)。ここでもフレットレスベースは大活躍。いつもはギターで弾いているフレーズをベースでやっていて、それがもうかっこいいのなんの!ベースって凄い楽器だったんですね。
 
- MC -
山石 「音楽って楽しいよな〜って最近つくづく感じてて幸せです。この幸せを分けてあげたい(笑)。今日ライブに参加した人はみんなまた集まって、CDを買い、スーツの下にはTシャツ。鞄の中にはポストカード。(場内大爆笑)みんなで一緒にバンドを作りませんかっていうかんじですので、みんなの意見を聞かせて下さい。いろいろ参考にして方向性を考えて、頑張って行こうと思ってます。それでは、もしあの時あっちの選択をしていたら、違う人生があったんではないか…という思いを噛み締めた歌を今日最後にお送りします」
♪Another Door <ピアノと共にフレットレスベースがなんとも言えない雰囲気を出していて、力いっぱい歌い上げる山石さんのちょっとハスキーでハイトーンの歌声にじ〜ん。。。。。シビアな歌ではあるけれど、いろいろなことを考えさせられるような歌詞は思い切り心に響いてきたのでした。
 
<EC1>
TKY KICK-OFF MeetingのTシャツを着たメンバーが登場。山石さんが手にしていたTシャツには、通常のサインではなく、絵のようなマークのサイン!?が書いてあり、それを見た客席は大騒ぎ。(笑)
「スペシャルだー(笑)とか言ってサインを書いた」(山石さん談)そのTシャツを客席に投げると、一気にはじけまくる山石さん。客席も一斉に立ち上がっての大盛り上がり。
♪又、雨が降り出した <間奏のギターソロがベースソロに!とてもベースとは思えないようなもの凄い演奏がすっごくかっこいい〜!!!
♪Visitorは御機嫌 <ノリノリで歌う山石さんと共に客席も踊りまくり。やっぱりこういう楽しい曲もやって頂かないとね。(^0^)
 
<EC2>
10年前に作った曲をリメイクした♪渚にて <ピアノの低音にベースが絡む前奏と、サビのフレーズが妙に頭に残る…。山石さん曰く「虚しくなる歌」(苦笑)ではあるけれど、「おそらく新しいアルバムの最後を飾る曲」ということで、心に残る名バラードというかんじでした。
そう、山石さんの歌は、後からじわじわと心に染み入ってくるのです。味わい深いとでもいうのでしょうか。
 
241名という大入りの大成功に終わったTKY本格始動の初ライブ。場内は、なんとも言えない緊張感と充実感でいっぱいでした。
フレットレスベース、ドラム、キーボードの音にヴォーカルも有りのTKYという新しい音楽、これからが益々楽しみです。


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